30代からの転職では、基本的に、相手の会社は即戦力を必要としています。これから成長する可能性のある若手ではありません。そのため、自身が即戦力としてどれだけ活躍できるのかを、履歴書に書く必要があります。相手の会社の事情を詳しく把握しているのであれば、自身が活躍できるイメージを具体的に書くことができるでしょう。もし、情報が少ないのであれば、自身がどれだけのスキルや経験を持っているのかを書くと良いでしょう。
自身を即戦力としてアピールするためには、具体的な事例を取り上げなければなりません。それまでの社会人人生の中で、いったいどのようなことを成し遂げてきたのかを、ルールに反しない範囲内で細かく書きましょう。プロジェクトのリーダーとして他の人を導いたり、大きなトラブルの解決に役立ったりしたなど、書ける内容は色々あります。そして、企業は必ずしも劇的な活躍をした人を求めているとは限りません。そのため、やるべき仕事を着実にこなしたという内容でも、十分アピ―ル材料になります。
また、30代での転職が高リスクだということは、一般的に広く知られています。そうであるにもかかわらず敢えて転職するからには、それなりの大義名分が必要です。その大義名分も、履歴書にしっかり書くようにしましょう。漠然と現状を変えたいという希望や、待遇が良いからといった理由では、好印象は与えられません。基本的には、より高度なスキルを身に付けたり、特定のプロジェクトに参加したりするなど、転職先として考えている会社でしか実現できないことを大義名分にすると良いでしょう。